寿退社だけど円満に辞めるために気をつけること


”寿退社”と聞くと、やはりおめでたいイメージがある方が多いと思います。
ですが中には、お祝い事として捉えるのではなく、ただの迷惑な退職だと思われてしまうこともあります。

円満退社は理想的ですし、会社を辞めるまでの期間も辞めてからの期間も、どちらも良い印象にしたいですよね。
そこで、寿退社だけど円満に辞めるために気をつけるポイントについて、ご説明していきたいと思います。

1.寿退社の報告の時期に注意

寿退社の報告を行う際には、その時期に注意する必要があります。
人によって、寿退社の報告を行う時期については”最良だと思う時期”があると思います。

  • 退社すると決まったら、報告は早い方が良い
  • 退社すると言っても、報告は1ヶ月~数週間くらい前で良い

というように、報告する時期はいつが良いのかという点はバラバラですよね。
結局のところいつが良いのかと言いますと、”寿退社をする3ヶ月前”がベストと言われています。

早すぎたり遅すぎたりはNG?!

早い報告や遅い報告となった場合、何か問題はあるのでしょうか。
もし寿退社の報告を半年以上前に行った場合、「もう辞めちゃう人なのにこの仕事を頼むのは~」「この人はもう辞めるから細かい仕事の報告はいいや」というように、無意識のうちに”辞める人”として接されることが多くなってしまいます。

あからさまに態度に出す人がいなかったとしても、心の中で無意識にそう思いながら働いている人もいるかもしれません。そうなると、仕事がやりづらくなるだけではなく、その職場で疎外感を感じたり、いづらくなってしまう可能性があります。
もちろん、同僚にも気を遣わせたり迷惑をかけることがあるかもしれません。

だからといって、1ヶ月や数週間前に報告を行った場合には、今度は人員の補充や募集などを急いで行う必要がでてくるため、会社に大きな迷惑をかけてしまうことになります。

こうして考えると早すぎても遅すぎても、同僚や会社に迷惑をかけてしまうことになり、結果、寿退社が円満ではなくなることもあるのです。

報告が早すぎても遅すぎても問題があるため、中間である3ヶ月前がベストと言われているのですね。

2.上司への伝わり方に注意

寿退社の報告をしようと決めた日には、おめでたいことから嬉しい気持ちが大きくなりすぎて、つい同僚に話をしてしまうこともあるかもしれません。
ですが、「上司への報告はもう少し日が経ってから・・・」と思っているうちに、先に報告した同僚から上司へと伝わってしまった、ということになった場合どうしますか?

寿退社の報告は、直属の上司に直接行うことが一般的であり、常識でもあります。
その報告を同僚から先に伝えられてしまっては、上司としてはあまりいい気分ではありませんよね。

できれば、同僚には上司に報告するまでは言わないようにし、真っ先に上司に報告するようにしましょう。

3.退職届は慎重に

寿退社をすると決めてからは、退職願と退職届を提出することになります。
この退職願は、上司に寿退社の報告を行った後で書くものであり、取り下げが可能になっています。
ですが、人事などがその退職願を承認した後、退職届を提出するとなれば、注意が必要です。

というのも、この退職届は退職願とは違って、取り下げるということができません。
後々事情が変わり、「やっぱり寿退社は無しで!」なんてことは当然ながらできないということです。

退職届を提出する際には慎重に、本当に退職するのかどうかを考えてから提出するようにしましょう。

おわりに

寿退社は一般的にはおめでたいというイメージがありますが、実際に同じ会社で働く同僚や上司からすれば、場合によっては迷惑となってしまうこともあります。
こちらの報告のタイミングや方法、振る舞い方などによって変えていくことができますので、いくつかのポイントを意識していくことで円満退職にしたいですね。

参考リンク

素直に祝福できる? 働く女性が「寿退社する同僚」に思うこと – Peachy – ライブドアニュース
「寿退社」ってどんなイメージ? – 「幸せの絶頂」「古臭い」「腰掛社員」 | マイナビニュース