退職時にもらう源泉徴収票はどこで使えばいいの?


退職時には様々な手続きが必要になり、頭の中がパンクしそう!という方もおられると思います。
健康保険などの手続きはまだ理解できても、よくわからないという方が多いのが、源泉徴収票についてです。

退職時にもらう源泉徴収票はどのような時にどこで使えばいいのでしょうか。

そもそも、源泉徴収票ってなに?!

まずは、源泉徴収票とはどのようなものなのかということについて、確認しておきたいと思います。
源泉徴収票とは、給与や退職に際しての手当、公的年金の支払額、所得税額などを記載する書類のことを指します。

源泉徴収票を見ると、以下のようなことが分かるようになっています。

  • 1年間の収入がいくらなのか
  • 所得税の納付額はいくらなのか
  • 健康保険や年金など支払額はどのくらいか

など、お金に関してこのような内容が分かるようになっている、1枚の紙です。
退職時にも貰うことになるこの源泉徴収票は、一体いつどこで使えばいいのでしょうか。

源泉徴収票はどこで使うの?

源泉徴収票の使い道としては、主に以下のようなものがあります。

  • 年末調整を行う場合に必要
  • 確定申告を行う場合に必要

年末調整は、その年に退職し、転職した方の場合に必要になります。
転職する前の会社の源泉徴収票を転職先の会社に提出することで、転職先の会社で年末調整を行うことができるようになります。
転職したからといって退職した会社の源泉徴収票を捨ててしまわないように、大切に保管しておきましょう。

そしてもう一つ、確定申告を行う場合にも、源泉徴収票が必要になります。
退職所得があった場合でも、確定申告を行う必要がありますので、注意してくださいね。

前の職場から源泉徴収票がもらえない?!

本来であれば、会社が源泉徴収票を交付することが義務となっているため、退職後の1ヶ月以内には交付しなくてはなりません。
ですが、忙しい時期などの場合には、前の職場から源泉徴収票をもらうことができない場合もあります。

もし単純に会社側の怠慢によって交付されていないという場合には、税務署に相談すると伝えると、すぐに交付してくれる場合があります。

なくさないように注意

退職時に貰った源泉徴収票を、「もうこの会社は関係ないから」という理由で他の書類などとまとめて捨ててしまったり、無くしてしまったりすることがあるかもしれません。
この源泉徴収票が転職先で必要になったにも関わらず、なくしてしまって手元には無いとなれば、退職した会社に問い合わせて再発行の依頼を行わなくてはならなくなります。

退職した会社にもう一度依頼をするのはあまり気がすすまないと思いますので、なくさないように注意しましょう。

おわりに

退職時にもらう源泉徴収票はどこで使えばいいのかということについて確認しました。
確定申告や年末調整に必要になるほか、住宅ローンの審査などでも必要となることがあります。

退職時に貰う書類には大切なものがたくさん含まれていますので、転職してからもまとめて大切に保管しておきましょう。

参考リンク

確定申告|源泉徴収票を紛失した場合の手続きまとめ
源泉徴収票年金Q&A|企業年金連合会