晩婚化となっている今、結婚してから不妊に悩む方も多く、妊活をしたい!という方もとても多いと思います。そんな中、問題の1つとなるのが、今現在の仕事なのではないでしょうか。
妊活を行っていく上では、仕事のストレスや予定の融通が利かないことなどが、不妊治療や妊娠の壁となることがあります。
ただ、仕事をやめた後のことを考えると辞められないという方や、仕事と両立したいと考えている方もおられると思います。
そこで今回は、妊活したいから仕事をやめたい!と思っている方に、考えていただきたいポイントについてご説明していきたいと思います。
仕事を辞めると妊活にどんなメリットがある?
妊活を理由に仕事を辞める場合には、どのようなメリットがあるのでしょうか。
- 仕事から受けていたストレスが無くなる
- 通院の日程調整がしやすく治療に専念できる
- 生活リズムが整えられる
- 自分の時間をもつことができるようになる
- 同じく妊活をしている方々との交流も可能になる
今頑張っている仕事を辞めることで、妊活に対してはこのようなメリットがあります。
毎日の仕事で感じていたストレスがなくなり、ホルモンバランスの乱れや生理周期の乱れなどを改善していくことができます。
ストレスによって排卵が遅れてしまうことは、妊活の大きな問題となることがありますので、ストレスが無くなるというのは大きなメリットと言えます。
そして、通院の日程調整がしやすくなり、治療に専念できるという点もメリットです。
不妊治療は仕事の日程に合わせるのではなく、基礎体温の変化に合わせて通院の日程をたてることになりますので、仕事が邪魔をすることが多くあります。
仕事を優先させてしまうことで、うまく通院のスケジュールが立てられずに治療が進まないことがあります。職場の方への迷惑を考えても、頻繁に休むことはできませんよね。
仕事を辞めると、通院もしやすくなりますし、治療に専念できるようになります。
生活リズムが整い、自分の時間を持つことが可能となる上、同じように妊活を行っている方との交流の時間をもつこともできるようになります。
新しい趣味をみつけてストレスを発散したり、自分の身体にとって良い環境を作り出して生活できたりするため、妊活もはかどりやすくなります。
仕事を辞めるとどんなデメリットがある?
では、仕事を辞めることでどんなデメリットがあるのでしょうか。
- 給料がなくなるため生活に不安がでる
- 不妊治療費用の支払いが厳しくなる
- 無事に妊娠できても、その後の出産手当金などがもらえない
- 再就職することが難しくなる
もちろんどの程度貯蓄があるのか、旦那さんの稼ぎがどの程度なのかということも関係してきますが、一般的にはこのようことがデメリットとして考えられます。
妊活を機に仕事をやめることで給料がなくなり、生活費などは全て旦那さん任せになります。不妊治療に多額の費用が必要となるので、その費用も旦那さんの稼ぎで賄わなくてはなりません。
さらに、1度の治療で妊娠できると決まっているわけではないことから、必要になる費用は人それぞれ異なります。
このように、妊活したいから仕事をやめよう!と決意しても、様々な問題点を抱えることになってしまうのです。
結局どうすればいいのか
メリットとデメリットを紹介しましたが、結局のところどうすればいいのでしょうか。
一番良いのは、自分にとって優先したいことは何なのかを考えた上で決断するということです。
例えば、仕事をバリバリこなして生活していきたいという考えの方の場合には、妊活を理由に仕事を辞めると後悔ばかりが残る可能性があります。
反対に、家庭を一番に考え、専業主婦として家庭を支えていきたいと考えている方の場合には、妊活を理由に仕事を辞めて良かったと思える可能性があります。
人それぞれ何を優先したいのかという点は異なりますので、よく考え、自分の気持ちに正直になって選択することが大切です。
おわりに
妊活は女性ひとりで行っていくものではなく、旦那さんや周囲の人々の協力が不可欠になります。
そのため、自分ひとりでどうすればいいのかを考えるのではなく、旦那さんや家族の方に相談し、話し合った上で、最終的な答えを出すようにすることをおすすめします。
妊活による退職は。周囲の理解を得ることが難しいために嫌な思いをすることもあるかもしれません。
それでも将来の自分の人生のため、旦那さんなど家族のため、自分が大切にしたいことを優先して考えるようにしてくださいね。
参考リンク
妊活で休職・退職ってありなの?不妊治療の現実 – Ameba News [アメーバニュース]
不妊治療:仕事との両立、政府が支援へ…実態調査を実施 – 毎日新聞