試用期間中の退職はあり?


多くの会社では、本採用を行うまでに試用期間というものが設けられています。
この試用期間中に会社のちょっと嫌な部分を見てしまったり、社風が合わないと感じることもあるかもしれません。それが今後の人生において悪いことに繋がりそうだと感じるようなことも、もしかするとあるかもしれませんよね。

そんな時にふと頭によぎるのは、「試用期間中だけど辞めたい」ということです。ですが、試用期間中に退職するなんてあまり良くないのでは?と思って躊躇してしまう方もおられるのではないでしょうか。
そこでここでは、試用期間中に退職するということはありなのか無しなのかということについて、見ていきたいと思います。

試用期間とは

そもそも試用期間とはどのような期間なのか、確認しておきたいと思います。

試用期間とは、会社が本採用までのお試し期間として、採用を前提にしたテスト期間のようなものです。
採用面接では上辺だけのことを話している方も多いため、本当なのかどうかを見抜くという意味でも試用期間が設けられているのですね。

試用期間中は仮採用として働くことになり給料も安くはなりますが、本採用に移行したら正式な社員となります。

試用期間中に退職することは可能?

まだ本採用ではないのなら、ある程度自由がききそう!と思う方もおられるかもしれません。
ですが、この試用期間中に「嫌なので辞めます!」「はいどうぞーお元気でー!」なんてやり取りが通用するわけではありません。

会社側がすぐに解雇することができるわけではありませんし、仮採用となっている側が簡単に辞めることができるわけでもないのです。
全ては、会社で定められている規則にそって手続きを行っていく必要があります。

ただし、試用期間中に退職することが不可能ということではありません。
すぐに辞めることができないというだけで、退職の申し出を行ってから最短で2週間後には退職することができます。

試用期間中の退職は自主退職

退職には、合意退職と自主退職の2種類のものがあります。
試用期間中に退職すると申し出た場合は、その多くが「自主退職」として扱われることになります。

自主退職の場合の退職届けには会社の同意などが必要ないのですが、この退職届は撤回することができません。やっぱりこの職場で・・・と後から思っても、撤回することができませんので注意してくださいね。

例え自主退職であっても、書面で退職の申し出を行うことがマナーであり常識です。
トラブルを防ぐためにも大切になることなので、「試用期間中だから何でもいいよね」と軽く考えるのではなく、しっかりと手続きを行うようにしましょう。

おわりに

試用期間中に退職の申し出を行うことは、とても気が引けると思います。
本採用に向けて色々と指導してもらっている最中に、「辞めます」とはいいづらいですよね。

ですが、もしその会社に合わないと感じたり、不満などが大きくなっている場合には、早めに申し出ることが大切です。
遅くなればなるほど、会社側にも迷惑をかけてしまいますので、試用期間中の退職の決断は早めにすることをおすすめします。

参考リンク

試用期間後、本採用されないこともある?:日経ウーマンオンライン【職場で賢く生き抜く! ワークルールとお金の話】